tanakatosihide’s blog

一般社団法人officeドーナツトーク代表、田中俊英のブログです。8年間Yahoo!ニュース個人で連載したものから「サルベージ」した記事も含まれます😀

「語れない人々」のメカニズムを理解することから、「当事者まんなか」は始まる

公的良心の喚起者

僕は「川西市子どもの人権オンブズパーソン」の調査相談専門委員で、ふだんはほとんどサボっているのだが、1年に数回参加している。 今日(8/25)は夏季研修。夕方までびっしりだが、実は僕はだいぶ前に川西に10年くらい住んでいて、すごく懐かしい景色。五…

現代女性の4つめのペルソナ〜「1人の時間」

【再婚ってメリットがないなと思うのでしないと思います。籍を入れて、名前も変えて、保険も一緒にとなる…そう考えるとなかなか現実的に考えると難しいなと思います。 その前にもう一度誰かと一緒に住むというのが私にはできないかも。1人の時間もほしくなる…

「新しい資本主義」と左翼NPOの矛盾

先日改訂された『新しい資本主義』の改訂版、これを読んでいても随所でNPOを効率的に活用しようという意図が見える(新しい資本主義だから当然)。 だが日本の場合、欧米基準の共同親権ひとつとっても、NPOには左翼色が強い(中には元新左翼活動家が代表のNP…

令和のオトコの弱さ〜フェミニズムが権力化し、行政がその顔色をうかがう

◼️行政とフェミニズムが組み、明らかに女性優位の行政システムを形成した あからさまな行政による性差別(男性差別)の一例。ここまで極端ではなくとも、全国のDV被害窓口はほぼ女性専用(現実は30代子育て夫婦においては被害は夫が多い)。 www.laplace-set…

「サードプレイス」を使うか、「カフェ」を昇格させるか〜中学生への新しい不登校支援

◼️思春期にはサードプレイスが必要 中学生の不登校支援が完全に停滞するなか、いま必要なミッションは、この、 「思春期にはサードプレイスが必要」 だと思います。 ソーシャルワーク性や文化のシェア要素が強い高校内居場所カフェとは異なり、中学校はまず…

青い鳥を自分の鳥籠に入れておきたかった〜『リズと青い鳥〜響け! ユーフォニアム』

『響け! ユーフォニアム』関連の作品は総集編以外はほとんど見たが、この『リズと青い鳥』だけが未見だった。 自由に羽ばたく親友の青い鳥を、主人公のリズが手放さない寓話が元になっている。 その寓話を、現実の北宇治高校吹奏楽部の2人の生徒の人間関係を…

66万表示となった、「愛ちゃん」の「拉致と転落」ツイート

2023年7月28日の僕のこのツイートは、共同親権への注目の高さと有名な「愛ちゃん」の事件とも重なり合い、脅威の66.7万閲覧/表示された。 言葉足らずな点もあるので補足しようと思ったが、66万閲覧は僕にはSNS記録になったので、そのまま転載しておきますね…

不登校支援の行き詰まりを、中学校内居場所カフェでブレークスルーする〜中学校内居場所カフェをつくろう!②

◾️「ソーシャルワークの起点」(高校カフェ)と「新しい不登校支援」(中学校カフェ) ①学校内居場所カフェのミッションは「思春期にはサードプレイスが必要」 です。 それにぶら下がる主なコンセプトは、 A.安心と安全の提供B.ソーシャルワークの始まりC.文…

マイノリティなのに抑圧者となる理由

マイノリティ運動(現在の日本の代表がフェミニズム)が利権化すると一定のパワーを持ち、それは「集団的いやがらせ(含ネット活動)」「スラップ訴訟」「糾弾(ある時期までは必要だがパワーを持つと脅迫活動となる)」として顕在化します。 顕在化したそれ…

高校内居場所カフェ=「学校生活の最後の防波堤」、中学校内居場所カフェ=「最新の不登校支援」

このシリーズへのニーズの高さは、「中学校は適応指導教室やスクールカウンセラー等の公的支援が整っている」という前提が、もしかして、 形骸化 しているのでは、という疑いが背景にあると僕は想像しています。コロナを挟んだとはいえ、不登校は増加する一…

絶対幸福を事後的にイメージさせるのがオブジェaであり、詩

◾️「表現すること」の極北は物語ではなく詩 「詩」は文学の根幹です。文学というか生き方とコミュニケーションの根幹だと思います。 たとえば『赤毛のアン』を見たり読んだりしていると、アン・シャーリーはいつも自分の気持ちを詩に託します。アンが夜、ダ…

同居親が自分の「憎しみ」の背景を自覚すると、別居親を「許す」ことができるのか

■「憎しみ」 離婚後、親権をもち子どもと同居する同居親は、単独親権のもと親権を手放さざるをえなかった別居親に対して、ある種の「憎しみ」を抱いているように僕には映ります。 離婚後の共同親権は確実となり、現在はそのなかみが議論されている今、では、…

「夫婦間の『憎しみ』」の相対化

昨日、夫婦間の「憎しみ」について何人かの人と話し、その憎しみの源泉は「過去に抱いた愛」とその裏切りに行き着くのだろう、となった。 互いに裏切られたその憎さという感情は、近代的理性が統治する「法」では管理できない。 『パリ、テキサス』の元夫婦…

母であることが、職業人と女であることを根源的に邪魔をする

◾️エロテロリスト 【「写真の中ではエロテロリストでいなきゃいけないという気持ちがずっとあり、今回もその気持ちで臨みましたが、どうやら穏やかな写真集に。M字開脚など過激なものもあり、もちろん攻撃的ではあるのですが、なんか少し弱いなと(笑)。優し…

子どもの潜在化は、「愛」を求め続ける孤独な親たちが産み出す〜『パリ、テキサス』

7/6のオンライン配信イベント「ワイルドサイドを歩けDJ」で取り上げる、ヴィム・ヴェンダース監督『パリ、テキサス』を30年ぶりくらいに見た。 久しぶりのヴェンダース作品は、その独特の「甘さ」は全開だったものの、僕の記憶より遥かに、主演の2人(スタン…

コンサーバティブとは「時間の流れ」

■コンサーバティブとは「時間の流れ」 保守というと消極的なイメージを抱きますが、コンサーバティブとは「時間の流れ」を積極的に受け止めることだと思います。 大きな時の流れに身を委ね、ちっぽけな近代的自我(これが左翼やリベラルやマルクス主義)に振…

ポスト公金チューチュー

■公金チューチュー ハードボイルドな社会に日本社会が本当に突入し始めて、リベラルNPOの描く理想や夢が絵空事になってきました。 一部の有名NPOはそれでも夢を語りその夢に見合わない多額の「公金」を得続けるため、公金チューチューなどと揶揄されます。 …

マイノリティの人々の身体の中に、Power /権力が埋め込まれた

■50年前は構図がシンプル 今から思うと、ジョンが「power to the people 」と叫んだ50年前は構図がシンプルで、それは19世紀末からあまり変わっていなかった(見えにくい金融資本系権力はさておき)。 左翼が守る弱者は、黒人や女性であり、さまざまなマイノ…

暴力と親権の「オーダー」を区別する

⬛︎いつもの記者と、いつもの弁護士 「虐待から逃れられなくなる危険がある」…離婚後の「共同親権」 弁護士グループが問題点訴える:東京新聞 TOKYO Web www.tokyo-np.co.jp いつもの大野記者。いつもの弁護士。 申し訳ないけど、現状の離婚後の単独親権でも…

「ダブルバインドの孤独」が性欲と恋愛欲を凌駕する〜少子化の根源

■「モテ/非モテ」の問題ではなく、「結婚にはメリットがない」ということ 少子化の根源は、結婚済み夫婦が「子どもを産むか」ではなく、子どもを産むための前提である「結婚するか/できるか」ということだ。 ここまで非カップルの確率が高いとそれは「モテ…

ポリコレ的情熱か、文学的彷徨か

■Twitter BlueとFacebook この頃、Twitter BlueとFacebookで、自分の書くコメントによっては同じものをコピペして掲載するようになってきた。 Twitterはこれまで僕は、共同親権を中心として社会的なテーマでショートコメントしてきた。Twitter的短文ではそれ…

悪、虚偽マイノリティの犯罪、全体主義化、左翼活動家の暗躍、という現代の4要素

■ LGBT法・実子誘拐ビジネスと、「悪」 末尾にコピペした動画(「LGBT法案推進派」に告ぐ!)は保守派の代表的な動画ではあるが、現在起こっている諸問題に共通する構造を具体例(ここではLGBT法と実子誘拐ビジネス)をあげて指摘している。 ただ、この動画…

未来、群れ、変な大人~高校生居場所カフェほか「サードプレイス」論

タイトル: 未来、群れ、変な大人~高校生居場所カフェほか「サードプレイス」論公開日時: 2017-06-06 10:11:10概要文: つまり、過去とは「家族=ファーストプレイス」であり、現在とは「仕事=セカンドプレイス」のことだ。3 つめの未来への時間こそが、サード…

若い支援者たちのパレーシア~高校生支援の臨床哲学

タイトル: 若い支援者たちのパレーシア~高校生支援の臨床哲学 公開日時: 2019-08-04 11:31:22概要文: 他者の記憶が、若い支援者たちを捉え、時間の蝶番を外してしまった。その奇妙な時間から、若い支 援者たち自身の力で通常の時間に帰ってきた。本文: ■大阪…

「告知」ではなく「提示 suggestion」〜発達障害支援〜

日付: 7月 30, 2012 「ドーナツトークGoogleブログ」より 「告知」ではなく「提示 suggestion」〜発達障害支援〜 ■「告知」と「実践」の二段階受容 この前香川県から戻ってきたと思っていたら、もう一週間たってしまった。この間さまざまなことがあったが、…

「僕たち子どもの声は届かない、単独親権制度は、子どもの立ち場にたっていないん ですよ」〜3年前のオレンジパレード

タイトル: 「僕たち子どもの声はまったく届かない、単独親権制度は、子どもの立ち場にたったものではないん ですよ」公開日時: 2020-09-23 10:32:23概要文: 限りなく真の当事者/子どもたちに近く、もうひとつの当事者であり代弁者である別居親たちで構 成さ…

高齢ひきこもりは「高齢者の海」に溶けていく

タイトル: 高齢ひきこもりは「高齢者の海」に溶けていく公開日時: 2017-01-27 19:18:18概要文: それでいいじゃないかと思っている。父、病で 75 才で死亡、残された母は 80 才手前ではあるもの のウォーキング等で元気、子どもはいつのまにか 50 才前後、と…

花束は「生者」に贈られている~宇多田ヒカルと母

タイトル: 花束は「生者」に贈られている~宇多田ヒカルと母公開日時: 2016-09-30 17:33:08概要文: 花束は、「君に」ではなく、僕に、あるいは現実の生者である我々に捧げられている。生きている我々、 生者である僕らを死者は花束になって励ましている。本文…

綾波とアルベルチーヌ〜庵野は「綾波」から逃れたいのか?

相変わらず庵野映画は映画館では見ないことにしている僕だが、相変わらずその批評YouTubeは50本ほど見た(映画はいずれAmazonで見る)。 その中で一番しっくりきたのがこれ。何種類もある予告編やYouTube批評を見るなかで僕が抱いた庵野新作の感じは、 ①また…