先日改訂された『新しい資本主義』の改訂版、これを読んでいても随所でNPOを効率的に活用しようという意図が見える(新しい資本主義だから当然)。
だが日本の場合、欧米基準の共同親権ひとつとっても、NPOには左翼色が強い(中には元新左翼活動家が代表のNPOも)。
これら助成金まみれの左翼NPOのほか、前世紀市民運動的NPOも多く、その背景には戦後民主主義的な空想的平和主義がある。
この、新しい資本主義と左翼NPOの矛盾(経済と安全保障の土台の齟齬)を解きほぐさないと、日本は戦後のリジッドな枠組みから抜け出せない。
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「グランドデザイン」を書いた内閣官房はそんなことはわかっているだろうが、肝心のNPO改革は見てみないふりをする。
そうなると、ブライダル助成金とか休眠預金とか、日本人(マスコミも大好き)が好きな枝葉末節議論のみとなる。
新しい資本主義にしろ新自由主義にしろ、民間(その中心がNPO)の力を借りる必要がある。けれどもそのNPOが前世紀的左翼思想で染まっている。おそらくここが根源だ。