tanakatosihide’s blog

一般社団法人officeドーナツトーク代表、田中俊英のブログです。8年間Yahoo!ニュース個人で連載したものから「サルベージ」した記事も含まれます😀

2020-01-01から1年間の記事一覧

「私怨フェミニズム」の呪縛にかかった普通の女たち

■私怨/昭和フェミニズム 共同親権運動を推し進めている人たちから時々聞くのだが、単独親権の思想的背景であるフェミニズムを「敵」に回すことは運動としては得策ではないらしい。 僕は自称フェミニストで、マイフェイバリット論文はスピヴァクの「サバルタ…

なぜ「虚偽DV」を信じることができないのか——「DVにウソはない」という社会規範

ホンモノのDVの怖さは、毎回の打撲や流血、あるいは激しい怒鳴り声やカネの奪取という瞬間的暴力よりも、 「このオトコ/オンナ(30代夫婦のDV加害者は妻のほうが多い)に一生つきまとわれるかもしれない」 という心理構造の背景にある関係性のようだ。 その…

DV支援者は「DV」を理解しているのだろうか

■暴力とは「主体」による刻印 共同親権に社会が向かうとき、DV加害者にとってそれ(共同親権)はDVターゲット(被害者)を加害者が発見しやすいとDV支援者はいう。 そのため、それを理由にして、DV支援者は共同親権に反対し、現在の単独親権に執着する。 動…

共同親権ウェブマガジン『みかんクラブ』をつくりたい

今日見た、ふとしたツイートからその空想は始まった。 それは、「共同養育」に関する雑誌をつくりたいというツイート。 共同養育の雑誌があればいいのにな〜。たまごクラブ、ひよこクラブみたいな月刊誌で。特集「共同養育困りごとランキング」「共同養育き…

「責任をもつ権力者」として、フェミニストには発言してほしい

上野千鶴子氏がインタビューで、自分がフェミニストになった理由は男性(社会)への「私怨」からだったと語っている。「完全に私怨です」上野千鶴子はなぜフェミニストになったのか(PRESIDENT Online)」 その語り方もいつもの上野節でこのように揶揄する。 …

オレンジの香りと色による暖かな革命

11月27日、立川で「共同親権研究会@西東京2〜オレンジ革命の内側と外側から」というイベントがあり、僕も登壇していろいろ語った。 その夜は、研究会のあと懇親会を21時30分過ぎから開始し、20名以上の方が参加されたと思う。 研究会を受けた熱いトークが懇…

人々の叫びや願いや悲しみが起こり通過した後に、ひとつの「権利」が確立される 〜「共同親権」までもうすぐ

現在、「共同親権」を推し進める社会運動の内部で微妙なすれ違いがあるようだ。 僕はイマイチその内容が理解できていないのだが、共同親権を推し進めるために行なったことが、やりすぎとか謎とかで揉めているらしい(誰に了解をとったとか、誰の責任とか)。…

実は癌でした

このことを書くのはやめておこうとずっと思っていたのだが、昨日「高校生マザーズ5@住吉区」イベントで、高校生マザーやその夫、2人の子どもにもご参加いただき、またオックン奥田さんや新山さんほか、僕が支援した若者たちも一体となった「チーム・ドーナツ…

左翼は現代的右翼になった〜子ども拉致と虚偽DVの隠蔽

今日もこんなニュースがTwitterに流れてきた。 ひとり親世帯給付金年内支給法案を提出ひとり親家庭の7割がコロナで収入減と言われ、生活苦は限界を迎えています。コロナが続く中、生活が厳しい世帯へのさらなる支援が必要です。臨時特別給付金を年内に追加給…

「劣等生のこの僕に、素敵な話をしてくれた」〜子どもが大人になるための、大人の態度

僕も30年くらい不登校支援を続けているが(最初は不登校から始まり、その後ひきこもり・発達障害・虐待サバイバー等多岐にわたっている)、支援を始めた頃驚いたのは、 「親たちはものすごく悩んでいるんだなあ」 ということだった。 ハイティーンから20代前…

やさしさの根源〜共同親権研究会@沖縄②

昨日11/13、2回目の「共同親権研究会・交流会@沖縄」があり、別居親の父たちが集まってそれぞれが語らった。 それぞれの子どもの思い出を話し、それぞれが沖縄でできることを確認し、お互いがいたわり合った。 いつもこの会を大阪や川崎や那覇で司会進行して…

不倫後の元夫婦に共同養育は可能か

Twitterを眺めていると、驚くほどの別居親(主として男性)の方々が、「妻(夫)に不倫された」とつぶやいている。 その方々は同時に、不倫した妻(と離婚弁護士)によって、子どもを連れ去り/拉致されている。 拉致されると、ご存知のように、拉致された別…

ささやかだけれども、ずっと子どもたちの幸福を祈る別居親たちの姿

今年は、これまで共同親権を模索してきた人々の思いが一気に集約される年になったと思う。 長くこの運動に携わってきた方からすれば、「あの数年前も同じような鼓動があった」と振り返ることだろう。 また、当事者たちのそれぞれの「運動論」からすれば、運…

大阪市存続は「新自由主義からの転換点」になれるか

少し古くなったかもしれないが、以下は、大阪市4分割の是非について行なった住民投票に関するエッセイ。初出はこのブログ toroo4ever.blogspot.com だが、BLOGOSにも転載されなかったのでここに掲載することにした。 *** よかった! 今回の大阪市「都構想…