Twitterを眺めていると、驚くほどの別居親(主として男性)の方々が、「妻(夫)に不倫された」とつぶやいている。
その方々は同時に、不倫した妻(と離婚弁護士)によって、子どもを連れ去り/拉致されている。
拉致されると、ご存知のように、拉致された別居親は実の子どもといえども会いにくくなる。
会えても、月に1 回2時間程度だ。
だから、共同養育を要望する別居親がほとんどで、そのための共同親権の法改正がいよいよ来年に迫ってきたと言われる。
だから僕は素朴な疑問を抱く。
予想通りに共同親権・養育へと制度が改正された時、不倫によってこじれてしまった元夫婦は、共同養育へと無事移行することが可能なのだろうか、と。
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Twitterでは、こんなご意見も寄せられた。
気持ちは想像できなくもないけど、これは共同養育、共同親権の話とはあまり関係がないのではないかなあ。不倫をしていても母親としては機能している人も、いくらでもいるし。もちろん父親も同じ。
— afcp (@afcp_01) 2020年11月12日
共同養育の適、不適は、あくまで元夫婦がどれだけ協調できるかにかかっているような気がするからなあ。 https://t.co/HW7sV3s5Xh
それはそうなのだけど、人間には「感情」というものがある。この方が指摘するのはもっともなのだが、「離婚前に不倫した元パートナー」と、平和に共同養育できるほど我々は自分の感情をコントロールできるのだろうか。
そのように心配しながらも、実は僕も、その感情はコントロールできると思う。
なぜなら、「不倫」は、感情をどこかに置き去りにできるほどのディスコミュニケーションが可能な出来事だと思うから。
言い換えると、「不倫」は、徹底的に相手を「他者」として別次元に封じ込めることができる出来事だと思うから。
だったらわざわざこんな問題提起をする必要ないだろうというツッコミが入りそうだが、共同親権・養育へのシステム変更が目前に迫っている今だからこそ、あらゆる心配事を言語化する必要があると思う。