tanakatosihide’s blog

一般社団法人officeドーナツトーク代表、田中俊英のブログです。8年間Yahoo!ニュース個人で連載したものから「サルベージ」した記事も含まれます😀

〈母権優先-昭和フェミニズム-単独親権司法〉権力

タイトル: 〈母権優先-昭和フェミニズム-単独親権司法〉権力
公開日時: 2020-07-08 16:50:40
概要文: 1. 「イエ(家父長制)回帰」を忌避するための母権優先

2.思想としての「昭和フェミニズム
3.上の組織化(日弁連中心)
4.養育費の確保という集金システムの確立

本文:

 

■「共同親権沼」


たまたま「共同親権」を当欄で考察し、その記事に対して「別居親」(離婚したあと親権を剥奪され子どもと別居 する親たち)の方々から予想外の「感謝」(具体的には Twitter 上での「ありがとうございます」や「いいね」) をいただいたことから、僕はある意味「共同親権沼」にどっぷりつかっている。


この沼は最初想像したよりもはるかに深く、日本社会の課題に光を当てることのできる、多くの問題系を内包し ている。


日本社会の課題とは、「単独親権」のもとに日常的に起こる、虚偽 DV や「子ども拉致」の問題だ。


その一つひとつに対して、当欄ではこれまでこまめに考察してきた。


「虚偽 DV」であれば、このhttps://news.yahoo.co.jp/byline/tanakatoshihide/20200425-00175144/ 虚 偽 DV は 、 「 昭 和 フ ェ ミ ニ ズ ム 」 か ら 生 ま れ た https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakatoshihide/20200630-00185839/ 「DV 冤罪」~昭和フェミニズ ムの罪記事で考察した。


「子ども拉致」であれば、https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakatoshihide/20200619-00184051/ もう ひとつの「拉致被害者家族」~離婚時の abduction記事等で考察した。
単 独 親 権 そ の も の の 問 題 に つ い て は 、 https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakatoshihide/20200615- 00183433/ 崩壊した養育費と面会交流が、「単独親権離婚システム」終了の証しで考察している。


ここでの、面会交流がなく養育費のみ求められる問題については、 https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakatoshihide/20200626-00185152/ 別れた親は「人間 ATM」では ない~養育費と親子交流で考察している。


この「面会交流」については、ペアレンティングタイムと言い直し、 https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakatoshihide/20200412-00172834/ アタッチメントが「ペアレン ティング・タイム」をいざなう~離婚後の「面会交流」ではなくで考察した。


■離婚した母はイエから追い出されることが普通だった

 

これらの問題を支える単独親権や「昭和フェミニズム」すべてが詰まった我が国の離婚システム全体については、 https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakatoshihide/20200504-00176800/ 堕落した「離婚システム」な どで考察した。


こう振り返ると、現代日本の離婚に伴う諸問題をだいたい検討してきたようだ。 また、こうして綿密に考察すると、離婚の中で 1~2 割ほどを占めるといわれる(嘉田由紀子参院議員)DV 案 件を除くと(これは警察も入った DV 対応をしていくことになる)、8 割程度を占める多数派の事例のなかに「一 般性」を見出すこともできる。


ただ、一人で考えてもなかなか突破口は見つからないので、知り合いのジャーナリストや共同親権派の弁護士の 方の協力も得て、その「一般性」について考えた。


その結果、現代日本の離婚問題に伴う諸課題について、以下のような答えを導き出すことができた。


{{{:
1. 「イエ(家父長制)回帰」を忌避するための母権優先


2.思想としての「昭和フェミニズム

 

3.上の組織化(日弁連中心)


4.養育費の確保という集金システムの確立 }}}


1.はわかりにくいかもしれない。これから当欄で明らかにしていきたいが、実は日本の弁護士や法曹界はこの「家 父長制への回帰」を最も恐れているという。


日本の単独親権は、現在は母親がその親権を取ることがほとんどだが、戦後の一時期までは、日本独自の「イエ」 が親権を取り(形式的には父親)、離婚した母はイエから追い出されることが普通だった。


現在の母親中心の単独親権は、その追い出された母たちの「人権」を救済することに力点を置いているのだそう だ。


■〈母権優先-昭和フェミニズム-単独親権司法〉権力


この、母/オンナを守る、という点で、「昭和フェミニズム」は絶大な力を果たした。その影響力については、冒 頭のいくつかの引用記事を参照にしてほしい(特に

https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakatoshihide/20200425-00175144/ 虚偽 DV は、「昭和フェミニズ ム」から生まれた)。


この、「母権優先」を守ってきたのがこの 30~40 年の法曹界だったという。母権優先から自然と導かれる「単 独親権」を、一部の弁護士だけではなく、日弁連の中心にいる弁護士たちも信奉しているそうだ。


これは驚きである。


そ し て 、 4. の 「 集 金 シ ス テ ム 」 に つ い て は 、 こ の 記 事 https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakatoshihide/20200703-00186379/ 増えすぎた弁護士~離婚時の 「子ども拉致」の源泉?に書いた。ある意味、腐敗している。


これら、現代日本社会における錯綜する社会システムの混合に関して、現代権力論を創設した哲学者の M.フー コーであれば、


〈母権優先-昭和フェミニズム-単独親権司法〉権力


とでも呼ぶだろう。