2023-01-01から1年間の記事一覧
そもそも日本語のロックはなぜあんなに不自由なんだろうと思い、結局「五七調」に囚われたシニフィアンのせいだろうと思って始めたこのシリーズ、いつのまにか4回続いています。 以下に、4本のURLをコピペしますね。 はっぴぃえんどからYOASOBIまで、結局こ…
【原文: 君之行 氣長久成奴 山多豆乃 迎乎将徃 待尓者不待 作者: 衣通王(そとほしのおほきみ) よみ: 君が行き、日(け)長くなりぬ、山たづの、迎へを行かむ、待つには待たじ 意味:あなたがいらっしゃってから、ずいぶんと日が過ぎてしまいました。山たづのよ…
【うつせみと、思ひし時に[一云(いちにいわく) うつそみと、思ひし]、取り持ちて、我(わ)がふたり見し、走出(はしりで)の、堤(つつみ)に立てる、槻(つき)の木の、こちごちの枝(え)の、春の葉の、茂(しげ)きがごとく、思へりし、妹(いも)にはあれど、 頼(たの…
【茜(あかね)さす 紫野(むらさきの)行き 標野(しめの)行き 野守(のもり)は見ずや 君が袖(そで)振る】 この頃、日本のロックやジャズばかり聴いてきたと同時に、アメリカやイギリス、ブラジルやフランスほかの音楽も僕は聴く。 それらを聴けば聴くほど、日本…
パリ市長がX退会のニュース。「世界規模の下水道と化した」とのこと。 下水道には下水道のリズムがあって、確かワイダ監督の『地下水道』も限りなく下水に近い水道だったと記憶しますが、絶望の中でも続く「意志」を感じました。 長文の表象(有料)や、集合…
及川さんがYouTube(言論の自由を規制するグローバル主義)と決別し、マスク氏のこのXに完全移行するようだ。 21世紀は、20世紀半ばに確立した「リベラル=自由」という構図が完全崩壊している。自由の中でも最も重要な「言論の自由」を守るのは、保守conser…
11/25東京・中野の至誠館大学にて、「オカネはNPOを変えるのか〜NPOのイメージの変遷」というテーマで議論しました。 その議論内容は、ここ5年ほど続けてきた「劣化する支援/NPO」の本格的まとめになったので以下に記します。 ◾️「共通体験」が「支援の専門…
11/22の「居場所のいま」フォーラム(住吉区子ども若者育成支援事業)は充実しました。結論は以下(添付動画ではラスト15分←facebookから閲覧可能です)。 ▪️「居場所」第一世代と第二世代 神戸フリースクールや淡路プラッツ(田中がゼロ年代に10年代表を務…
この頃僕が思うのは、 日本語を使った瞬間、その曲は日本語に負けてしまう ということだ。日本語の牽引力は凄まじく、それは結局は万葉集的ノリに遡る。和歌とはよく言ったもので、日本語には西洋的リズムは絶対に乗らない。 ここで挙げられているYMO や宇多田…
目の前に座るクライエントがたとえば発達障害と診断され、アスペルガー特有の行動が目立つとする。あるいはADHD的激しい行動化でもいい。 それに常時向き合うことになる支援者としては、「環境改善」を支援の短期目標に掲げ(視覚情報を元にした「その都度の…
よこしまというか、既存の少数マイノリティの人権を守る際、多数のサイレントマジョリティの人権を侵害してしまうことが、現代の最先端人権問題。 そしてここに「既存マイノリティのまぎれ」問題も加わる。 例。「性自認が女性だが見た目は身体が男性マイノリ…
「人を喪うこと」はPTSD の代表的原因の一つだと言われる(他に、戦争、自然災害、個人的暴力、交通事故等)。 児童虐待や性暴力等の反復される被害(複雑性PTSD )の深刻さとそのケアと回復が、実は日本社会の大きな課題なのだが、もう一つ、どうしても避けること…
「時間をかけた革命」は、窮屈なポリコレなども発明し、ゆっくりと表現の自由を奪う。また、表現の自由に付随する、人間ならではの矛盾したあり方(ドストエフスキー的な文学そのものとしての人間)も排除する。 米民主党や「女性革命家」たちに見られる、ある種…
社会からの「ヘテロ(異性愛)圧力」のようなものも広義の性的暴力かもしれないが、こうした広義の性的押し付けがなければ、一方で種を維持できないというアポリアがホモサピエンスにはある。 だから乳幼児期の性判断は、乳児が人間になるうえで避けることの…
下の*以下は、少し前に書いたブログ記事(の修正版)です。「トライブ」とは部族のことですね。 現在のNPO業界は、イベント屋(+軽めの支援)が多数を占めるようになった印象があります。 ゼロ年代に隆盛した「ソーシャルビジネス」は、結局、イベント屋と…
SSWはソーシャルワークして当たり前ですが、現在もしかすると、校内居場所カフェでソーシャルワークできているカフェは、ものすごく少ないのかもしれません。 もちろん、府立西成高校のとなりカフェは、地道すぎるソーシャルワークを日々実践しています。 け…
スピヴァクは『サバルタンは語ることができるかCan the Subaltern Speak?』執筆後、大著『ポストコロニアル理性批判』を上梓し、同書3章「歴史」に「サバルタン〜」をブラッシュアップして掲載した。 僕が探した範囲では、元々の『サバルタン〜』原書を見つけ…
僕は「川西市子どもの人権オンブズパーソン」の調査相談専門委員で、ふだんはほとんどサボっているのだが、1年に数回参加している。 今日(8/25)は夏季研修。夕方までびっしりだが、実は僕はだいぶ前に川西に10年くらい住んでいて、すごく懐かしい景色。五…
【再婚ってメリットがないなと思うのでしないと思います。籍を入れて、名前も変えて、保険も一緒にとなる…そう考えるとなかなか現実的に考えると難しいなと思います。 その前にもう一度誰かと一緒に住むというのが私にはできないかも。1人の時間もほしくなる…
先日改訂された『新しい資本主義』の改訂版、これを読んでいても随所でNPOを効率的に活用しようという意図が見える(新しい資本主義だから当然)。 だが日本の場合、欧米基準の共同親権ひとつとっても、NPOには左翼色が強い(中には元新左翼活動家が代表のNP…
◼️行政とフェミニズムが組み、明らかに女性優位の行政システムを形成した あからさまな行政による性差別(男性差別)の一例。ここまで極端ではなくとも、全国のDV被害窓口はほぼ女性専用(現実は30代子育て夫婦においては被害は夫が多い)。 www.laplace-set…
◼️思春期にはサードプレイスが必要 中学生の不登校支援が完全に停滞するなか、いま必要なミッションは、この、 「思春期にはサードプレイスが必要」 だと思います。 ソーシャルワーク性や文化のシェア要素が強い高校内居場所カフェとは異なり、中学校はまず…
『響け! ユーフォニアム』関連の作品は総集編以外はほとんど見たが、この『リズと青い鳥』だけが未見だった。 自由に羽ばたく親友の青い鳥を、主人公のリズが手放さない寓話が元になっている。 その寓話を、現実の北宇治高校吹奏楽部の2人の生徒の人間関係を…
2023年7月28日の僕のこのツイートは、共同親権への注目の高さと有名な「愛ちゃん」の事件とも重なり合い、脅威の66.7万閲覧/表示された。 言葉足らずな点もあるので補足しようと思ったが、66万閲覧は僕にはSNS記録になったので、そのまま転載しておきますね…
◾️「ソーシャルワークの起点」(高校カフェ)と「新しい不登校支援」(中学校カフェ) ①学校内居場所カフェのミッションは「思春期にはサードプレイスが必要」 です。 それにぶら下がる主なコンセプトは、 A.安心と安全の提供B.ソーシャルワークの始まりC.文…
マイノリティ運動(現在の日本の代表がフェミニズム)が利権化すると一定のパワーを持ち、それは「集団的いやがらせ(含ネット活動)」「スラップ訴訟」「糾弾(ある時期までは必要だがパワーを持つと脅迫活動となる)」として顕在化します。 顕在化したそれ…
このシリーズへのニーズの高さは、「中学校は適応指導教室やスクールカウンセラー等の公的支援が整っている」という前提が、もしかして、 形骸化 しているのでは、という疑いが背景にあると僕は想像しています。コロナを挟んだとはいえ、不登校は増加する一…
◾️「表現すること」の極北は物語ではなく詩 「詩」は文学の根幹です。文学というか生き方とコミュニケーションの根幹だと思います。 たとえば『赤毛のアン』を見たり読んだりしていると、アン・シャーリーはいつも自分の気持ちを詩に託します。アンが夜、ダ…