11/22の「居場所のいま」フォーラム(住吉区子ども若者育成支援事業)は充実しました。結論は以下(添付動画ではラスト15分←facebookから閲覧可能です)。
▪️「居場所」第一世代と第二世代
神戸フリースクールや淡路プラッツ(田中がゼロ年代に10年代表を務めました)は「居場所第一世代」であり、クローズドな(メンバーが固定されている)サードプレイス。
対して、となりカフェ他の校内居場所カフェは「居場所第二世代」であり、オープンなサードプレイス。
クローズドサードプレイスはあらかじめ「安心安全」である(それが第一世代居場所の条件)。
対して、オープンサードプレイスは安心安全を模索するものの、それは前提にはなりえず、「その都度の条件」として構築され続ける(安心安全はその都度更新される)。
メンバーが限定されず出入り自由なため、スタッフは、「安心安全」を毎回意識する必要があるんですね。
だからこそ、オープンサードプレイス(第二世代居場所)は、クローズドサードプレイス(第一世代居場所)に比べて利用者には一定のリスクが生じます。
▪️「(利用者を)守りきれない瞬間」をどう防ぐか
オープンだからこそ、「(利用者を)守りきれない瞬間」があるんですね(ex.居場所での孤独、コミュニケーションのズレをその場でフォロー/修正できにくい場合がある等)。
これを防ぐためには、
①セカンドプレイス(学校)と連携する。つまり「ソーシャルワーク」の必要性。
②スタッフのスキルアップとネットワーク化を図る。これもソーシャルワークですね。
の2点が考えられます。
2点とも、ヒントは「ソーシャルワーク」なのでした。
だから、となりカフェあるいはドーナツトークの居場所カフェ全般においては、「安心安全」「文化の伝達」とともに、「ソーシャルワーク」の重要性を意識しています(ソーシャルワークの基盤である戦略的支援〈①情報②アセスメント③目標④行動計画と実践⑤振り返りの循環〉も常に意識)。
この居場所に関する問題提起は徹底的に新しい。だから、解決策①②はこれから更新されていくだろう、というものでした(添付動画では残念ながら、ソーシャルワークに言及する時間はありませんでした)。
この議論が「居場所」に関する最新議論だと思います。
公的資金が居場所に流入するとそれはオープンになり、その居場所/サードプレイスはリスクを回避することに意識的になる必要があるということです。
最後は時間なく急いでしまいましたが、当日のフォーラムでは、ラスト15分以外にも、そこに至るまでの分析はある意味哲学の「現象学」を意識した緻密さがあります。これを可能にしてくれた当日参加者のみなさまと、竹林さん奥田さんに感謝します😀