tanakatosihide’s blog

一般社団法人officeドーナツトーク代表、田中俊英のブログです。8年間Yahoo!ニュース個人で連載したものから「サルベージ」した記事も含まれます😀

「語れない人々」のメカニズムを理解することから、「当事者まんなか」は始まる

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僕も残念です。

 

「歳とるとああなる」というよりは、「左翼」的スタンスには元々「根拠薄弱の反対運動はカッコいい」というような価値があって、そこに乗れない者はダサい右翼という裏の価値も同時にくっついていました。

 

それが今世紀になり主としてSNSの発達のおかげか、そうした左翼価値の根拠薄弱さがその日のうちに明らかとなり「大炎上」するようになると、ここに挙げられた左翼文化人以外にも多くの左翼活動家の薄っぺらさが露呈するようになりました。

 

それに加え、フェミニズム活動家に見られる女性センター等の「プチ利権」で食べている人たちの存在も明らかになってきています。それはアカデミズムにも及び、いわば「利権的理論(主としてフェミニズム)」で食べていくために、自分の欲望を隠す現象も見られます(ex.上野千鶴子氏の結婚入籍)。

 

 ※

 

問題なのは、これらの「根拠薄弱+プチ利権」活動家/文化人の存在により、真の当事者/サバルタン(ex.離婚問題における子ども)が隠蔽/潜在化されてしまうこと。

 

「根拠薄弱+プチ利権」活動に抑圧されて、「サバルタンの声」が潜在化されたり曲解されたりするんですね(ポストコロニアル哲学者のスピヴァクが挙げる事例では、社会運動の挫折で自殺したらしい女性の死が「恋愛のもつれ」が原因だと歪められる←100年前のインド社会の規範を根拠にする隠蔽)。

 

まあスピヴァクの事例は古典的過ぎますが、現在日本で展開される「子どものサバルタン化」は、フェミ+左翼活動家がDV現象を拡大させた(現実は離婚事例の数%)結果だと僕は解釈しています。

 

 ※

 

この子どもの潜在化と隠蔽化は、こども基本法にも及び、毎年20万組が離婚する現状の単独親権システムの中で、「もう1人の親」と引き離されるそうした子どもの苦しみを隠蔽します(現状の月1回1〜2時間しか会えない状況を「会えている」とする弁護士らは、子どもの親への気持ちが推察できない+会えない多くの子どもと別居親をあえて隠蔽する)。

 

また子どもは、子ども自身の「生存戦略」や子ども特有の「身近な親を模倣する」という特性のため、別居親にあえて冷たい言葉を漏らすことがあります。これは自我確定の前の子どもに対するある種の洗脳であり、暴力でもあります。

 

スピヴァクが言うように、

 

サバルタン/子どもは語ることができない。

 

こうした真の当事者(語れない人々)のメカニズムを理解することから、「当事者まんなか」は始まると僕は思います。

 

根拠薄弱の左翼反対運動とプチ利権擁護活動は、このような「サバルタンの悲しみ」を産むという点で、相当の罪があります⭐️