tanakatosihide’s blog

一般社団法人officeドーナツトーク代表、田中俊英のブログです。8年間Yahoo!ニュース個人で連載したものから「サルベージ」した記事も含まれます😀

2021-01-01から1年間の記事一覧

「感情体験」の場である家族に「解体」はない〜家族のアップグレード

■家族は居場所ではない 実は、「家族」は「居場所」ではない。 居場所とは、「サードプレイス」のことであり、それは「ファーストプレイス」である家族でもないし、「セカンドプレイス」である仕事(10代であれば「学校」)でもない。 居場所は、ファースト…

強欲企業が強欲NPOを「喰う」〜新自由主義化こそが「平等」への現実的手段

■新自由主義とリベラルの接近 新自由主義と、現代のリベラルの間に親和性が生まれているようだ。 つまりは、「富める者から富んでいく」現実主義(ex.78年以降の中国)が、資本主義と平等主義(リベラル)を接近させてきている。 それは皮肉なことに、結果と…

「あの子が死んだのかもしれません」~子の連れ去りabduction にあった母の悲しみ

■ 「こんな暑い日、あの子はどう過ごしているだろう」 この前僕は、離婚時の「連れ去り/拉致 abduction」の被害にあった(子どもを一方的に連れ去られた)「別居親」 の悲しみについて少し書いた。 それは父親の悲しみに特定してしまった感があったので、今回…

こころの湖 Lake of the heart

■決して一方通行ではないその瞬間 2月26日に「校内居場所カフェスタンダード③」があり、今年度3回に渡って検討してきた、「校内居場所カフェ」の基準(コンセプトやソフトを言語化する)づくりの議論をかなり深めることができた。 その議論の中で、スタンダ…

「ひとり親」は差別用語

■親とは、親s ひとつのことばを抽出して文脈関係なく「それは差別用語だ!」と指摘するのは、いわゆるポリティカル・コレクトネスになってしまうので、僕はそうしないよう気をつけている(ポリコレに関しては下の記事等参照)。 blogos.com だが、生活の中に…

「陰謀論」が世間に存在し続ける限り、その社会の「言論の自由」は守られている

** ロスチャイルドやロックフェラーやモルガン、19世紀初めのナポレオンのワーテルローでの敗北や20世紀初めのアメリカでのFRBの創設。ロシア革命のボリシェビキ創設の裏話。なによりもロスチャイルド家の紋章の意味や、創設者の子ども男子5人(ほかに5人…

虹の彼方に

※※※ アキラは娘のカナタに、これまで2回自分の絵を描いてもらった。一度はカナタが6才の頃、突然「ママをかく!」とカナタが叫んで始まったものだった。 それまでもカナタは何回かアキラと夫の絵を描いていたが、それはイメージで描かれたものだった。カナタ…

情熱のポリティカルコレクトネス、その弱点

2017-04-07 Yahoo!ニュース個人より ■20 代の編集者時代 あれは僕が 23 才の時、友人の松本くんが「市民目線の医療雑誌をつくろう! 」と燃えて僕も同調し、さいろ社 (当時は別名だったが)という独立系出版社を共につくった。今風に言うと、出版社を「起業」…

涙を流すその人の深い感情を溜めている湖

少し前の当ブログで、僕は、人と人が接近する場所と瞬間に「涙」が不意に現れ、それはきっとリモートではなく直接のコミュニケーションの場所から現れるのでは、と書いてみた。 tanakatosihide.hatenablog.com この記事で最後に触れたのがレイモンド・カーヴ…

「オレンジ革命」は、こんなやさしい感じの変革~共同親権社会へ

【Yahoo!ニュース個人 公開日時: 2020-09-26 08:03:09 概要文: 少なく見積もっても毎年数万人の子どもたちがトラウマを抱き、「僕たち子どもの声はまったく届か ない」と嘆かせてしまうこの強固な社会システムを、我々自身の「やさしい力」によって変える時…

チルドレンファーストの地点にみんなが立って——共同親権vs.単独親権の、恩讐の彼方に

ついに、上川法務大臣により、離婚後の「養育費」と「共同親権」に関して、2月より法制審議会にかけられることになった。これにより、20年来の課題である民法改正が大きく進むことになる。 www3.nhk.or.jp 従来、離婚後の子どもとの「面会交流」を望む「共同…

パーフェクト・デイ   (短編小説)

大学に入ることができたカナタは高校の知り合いたち全員と離れることができ、大学で先輩とも出会うことができ、ずいぶん毎日がおだやかになってきた。大学ではほかにも話し相手ができたものの、高校の頃のことは友だちにも先輩にも話していなかった。 その日…

リモートでは「涙」は流れない——我々が 特別な「涙」の場所が必要な生物である限り

■リモートとリアル コロナ騒ぎを契機として、インターネット技術を使った「リモート」コミュニケーションが一般的になってきた。 そのコミュニケーションは、仕事の会議や学校の授業などだろう。僕も普通に使用している。 現在のリモート技術はまだ黎明期で…

「新しい戦前」——表現の自由を奪われた時、我々は笑う

■寅さんと梅爺 アメリカ大統領選はマスコミでは一件落着のようだが、アメリカや日本のネットニュースを見ているとまだどう動くかわからないようだ。 その実態は別の論考に譲るとして、ここでは、昨年からの同大統領選やコロナ騒ぎにおいて見られる「表現」の…